ひつまぶしとはなんぞや?気になる食べ方、楽しみ方

ひつまぶしの食べ方 うなぎの知識

名古屋名物の中でも全力でプッシュする「ひつまぶし」

僕もうなぎ年間100食のうちの3割程度はひつまぶしでいただいています!

 

ひつまぶしを食べたことがある方にも、そうでない方にも、ひつまぶしを楽しんでいただける食べ方をお伝えしていきますね。

 

 

まずはひつまぶしの食べ方

ひつまぶしの由来などは後で説明するとして、まずは手っ取り早く食べ方から!

 

一般的な食べ方としては、

・一膳目
まずはひつまぶしをしゃもじで4等分。
1/4をお椀によそってそのままいただく。

・二膳目
次に1/4をお椀によそって、薬味をかけていただく。
ネギや海苔、わさびなどをお好みで。

・三膳目
さらに1/4をお椀によそって、出汁をかけてお茶漬けにしていただく。
お好みで薬味をかける。

・四膳目
最後の1/4をお椀によそって、好きな食べ方でいただく。

これがオーソドックスな食べ方です。

 

あとは、最初からうなぎとご飯を混ぜたり、変わり種の薬味があったり、出汁の代わりにお茶だったりと、お店によって様々ですね。

だいたいはお店には「ひつまぶしの食べ方」と書かれたものが置いてあるので、オロオロする心配もないですよ!

うなぎやお米が山盛りで、よそう時にこぼしてしまってオロオロすることはありますけどね・・・(笑)

 

 

食べ方は分かったけど、ひつまぶしをより楽しむには?

次に僕の食べ方を解説しますね!

・一膳目
4等分して1/4をお椀によそってそのままいただく。

・二膳目
1/4をお椀によそって、薬味をかけていただく。
※ここまでは同じです

・三膳目
残りを軽く混ぜて、1/4をお椀によそって薬味をかけていただく。
※こうすることでうなぎの食感が少し変わります

・四膳目
最後の1/4をお椀によそい、出汁をかけていただく。

これが僕がよくやる食べ方です。

 

一番こだわる点は、最後に出汁をかけるところ。何故かというと、三膳目で出汁をかけてしまうとお椀が湿ってしまうので最後の一膳をいただく際にお米とうなぎがしっとりしてしまうんですよね。

そうするとお米のかたさやうなぎの焼きが損なわれてしまうので、勿体ないと思っています。故に最後の一杯をお茶漬けでいただく。これが僕の拘りです。

 

まぁ、そんなこと言っておいてなんですが、ひつまぶしは好きなように食べればいいんですよ。自分が美味しいと思う食べ方でいただくのが一番の幸せ!

 

だから最初からうなぎを混ぜちゃってもいいし、一膳目から出汁をかけていただいてもいいんです。ただ、名古屋でひつまぶしをいただくからには、関西風のパリッとした焼きを楽しんでいただきたいので「最後に出汁」を推奨します。

なんてったて、火傷するほど熱い焼き場で職人さんが汗水たらして焼いてくれたパリパリのうなぎですよ。その食感を味わうことが、一番の喜びだと思いませんか?

 

僕はうなぎのルーツや、職人さんの技術・努力こそが「お店でうなぎをいただく価値」だと思っています。その辺りを皆さんに理解してくれとは言いませんが、そういった背景があると知った上で食べていただくとより美味しくいただけるのではないかな?
と、考えていますね。

まぁひつまぶしに関しては、人と違った食べ方をしても恥ずかしがる必要はありません。

自分の好きな味わい方を見つけていただければ幸いです!

 

 

そもそもひつまぶしとはなんぞや?

もうWikipedia先生を見ていただければ手っ取り早いのですが、そんな無責任なことも言ってられないので簡潔にまとめます。

 

ひつまぶしとは?名前の由来

食べ方で説明したように、おひつに細かく切られたうなぎのかば焼きがまぶされているものが「ひつまぶし」です。

 

名前の由来にに関しては諸説あるようで、

  1. 「おひつ」に、うなぎのかば焼きを「まぶす」というところからきている説
  2. 関西ではうな丼のことを「まむし丼」や「まぶし丼」と呼んでいたことがあるため、「おひつに入れたまぶし」からきている説

がよく言われます。

 

関西では「間蒸し」といってご飯とご飯の間にうなぎを入れて食べるところもあるんですよ。どんぶりの蓋をあけてお米しか見えないときはドッキリかと思ってビックリしますよね(笑)

 

ひつまぶしの始まり、いわれ

こちらに関しても諸説があり、

  1. 型崩れしたものや切れ端の部分を活用するため
  2. サイズがバラバラのうなぎを提供するために細かく切って出していた
  3. 質の悪いうなぎを細かく切ってまかないとして出していた

などなど、さまざまないわれがあります。

 

ひつまぶしの始まりに関しては三重県の津市や愛知県の名古屋市に発祥だと名乗るお店がありますが、一番よく耳にするのは「あつた蓬莱軒」ですね。なんてったて「ひつまぶし」の商標ももっていますからね。

あつた蓬莱軒さんに関しては、出前で使用してた瀬戸物のどんぶりを割ってしまうことが多かったため、割れにくい木のおひつを使用した。ということが始まりとされています。

 

ちなみに余談ですが、三重県の津市は人口あたりのうなぎ屋さんの数が日本で一番多いみたいですよ!

 

ひつまぶしの商標に関して

先ほども言ったように「ひつまぶし」の商標に関してはあつた蓬莱軒さんがもっていますが、他の店舗が「ひつまぶし」という名称の料理を提供しても、商標権の侵害にはあたらないということになっています。

そうじゃないと名古屋名物としてここまで親しまれることはなかったですよね。

 

一部のお店では「うなぎまぶし」であったり、他の呼び方をしているところもありますが、名古屋名物「ひつまぶし」が愛されるべきソウルフードであることは間違いありません!

 

 

さぁ、ひつまぶしを食べに行こう!

ほーら、だんだんひつまぶしが食べたくなってきたでしょう?

友達なり、彼氏彼女、奥さんや旦那さんお子さん、親しい人や家族を誘ってひつまぶしを食べに行きましょうよ!!

 

もれなく幸せになれますよ!

 

地元の人はわざわざ食べに行く機会も少ないと思うので、これを機に食べにいっちゃいましょう。気軽に美味しいうなぎを食べに行ける環境にあることは、恵まれていますよ!

 

県外の方、東海地方であればひつまぶしは置いてあるかもしれませんが、やっぱり名古屋で食べるべきです!名古屋で観光するところって言っても全然思い浮ばないですけど、「うなぎを食べる」ただそれだけのために来るのも良いじゃないですか!

 

外国から来た方、関東風と関西風のうなぎを食べ比べちゃえ!!関西風のうなぎは是非名古屋で!名古屋の名物はいろいろあるから、うなぎがお口に合わなかったとしても他にチャレンジできるものは沢山あるよ!全体的に味が濃いしクセが強いけどね!!

 

要するに「全員ひつまぶしを食べようよ!!」ってことですよ。

 

少しでも、皆さんがひつまぶしを楽しんでいただけるキッカケになれたら幸いです!

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